妊娠中、葉酸を積極的に摂るように勧められたのを覚えています。

妊婦向きのサプリメントにも、葉酸はよく目にする成分ですし、乳幼児に与える粉ミルクにも葉酸が配合されたものを見かけます。

特に妊娠初期に必要とされていて、妊婦健診の際にも、葉酸の大切さについて説明されました。

それほど妊娠中に大切な栄養素である葉酸ですが、ここ数年は女性ホルモンのバランスを整えてくれるものとして、葉酸を積極的に摂りましょう、という話を聞くことが増えました。

妊娠に関わりが深い栄養素が、女性ホルモンを増やすかもしれないというのは興味深い話です。

 

妊娠初期に葉酸が必要とされる理由は、葉酸は血液を作ること、細胞分裂や再生を促すことと関係があります。

大きくわけると

  • ビタミンB12と一緒に働いて、赤血球を造る
  • 貧血を防ぐ
  • 核酸の合成に関与し、細胞の分裂・増殖を促す
  • 免疫機能・消化機能を促進する

このような働きがあり、胎児の成長を助けています。

内容を考えると、なるほど妊娠中には必要な栄養素だということが分かります。

 

では、女性ホルモンを増やす作用はあるのでしょうか。

葉酸はビタミンB群の栄養素なので、確かにホルモンバランスを整える働きがあります。

加えて新しい細胞を作る働きがあり、造血にも役立っているため、女性にとても良い栄養素と考えられたのかもしれません。

健康な身体造りのために働く栄養素であることは間違いありませんが、葉酸を積極的に摂ったからといって、女性ホルモンが増えるわけではありません。

妊娠中・授乳中は胎児の発育のためにどんどん消費されるので、妊婦・授乳婦は積極的に摂った方が良いのですが、それ以外の人にとっては、特に恩恵があるわけではなさそうです。

さらに葉酸を過剰に摂取すると、過敏症があらわれる場合があります。

栄養バランスの良い食事をしていれば、特に不足する栄養素ではありませんから、サプリメントとして補うのであれば、葉酸だけでなくビタミンB群がすべて摂取できるものを選んだほうが良いと思います。