更年期に出現する体の不調は、そもそも自分が弱かった部分に強くでるものなんだそうです。

私は全身健康体だと自負していましたが、更年期を迎えて体がとても乾燥するようになりました。口の中も乾くし、目も乾くし、腕脚は乾燥してかゆくなります。

と、いうことはもともと私は乾燥体質だったのでしょうか?若い頃には脂性でニキビが出来やすく、汗かきな私が乾燥体質だったというのはちょっと不思議な感じがします。

調べてみると、皮膚や粘膜が乾燥するのは、漢方では「血虚」と言って血が不足している状態なのだそうです。

手荒れやかかとにひび割れがある、月経過多で貧血気味と、確かに私の症状にぴったり。

乾燥していると聞くと「水分が足りないの?」と思ってしまいますが、水ではなく血が足りなかったというわけです。

私のような血虚の人には、「温経湯(おんけいとう」という漢方薬が良いとのこと。早速飲んでみることにしました。

まだ少しの間しか飲んでいませんが、寝ている間に喉が渇いて何度も目が覚めることが無くなりました。効果があったようで嬉しいです。

 

ちなみに、女性ホルモン不足に良い代表的な漢方薬は「加味逍遥散」だそうです。

ただ、症状があまり複雑でなく、かなり正確に自覚していれば自分で選んでも良いのかもしれませんが、たいていの場合女性ホルモン不足による不調は色々なところに出ているものなので、やはりプロに相談した方がよいのでしょうね。

漢方の本などもたくさん出ていますが、やはり一番良いのは漢方を処方してくれるお医者様か、薬剤師さんに相談して出してもらうことかと思います。

私が飲んでいる温経湯は更年期症状を緩和する漢方薬としてメジャーな存在で、一般の薬局・ドラッグストアでも売られています。

含まれている生薬の主なものは人参。人参といってももちろんあのオレンジ色の野菜ではなく、高麗人参のことです。

高麗人参は漢方において、補気剤(エネルギーや熱を補充する薬剤)として、多くの漢方薬に広く利用されています。

 

粘膜が弱まる症状の人に合う漢方

乾燥すると一番に影響が出るのが粘膜。目・鼻・口が乾き、肌が乾燥してかゆみを感じやすくなります。また、膀胱炎を起こしやすかったり、頻尿になったり尿漏れしやすくなります。

そんな症状が出る人に合う漢方には、

八味地黄丸(はちみぢおうがん)」・「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
→ 足腰の冷え・頻尿・口内乾燥の症状のある人

麦門冬湯(ばくもんとうとう)
→ 空咳が出る、のどがイガイガする人

温経湯(うんけいとう)
b>→ 冷えを感じる、肌が乾燥する人

真武湯(しんぶとう)
→ 胃腸が弱くめまい・動悸を感じる人
です。

身体全体が不調というわけでなく、粘膜部分に多く症状が出るなら、これらの漢方を利用するのが良いかもしれませんね。

 

イライラするタイプの人に合う漢方

私は乾燥するタイプですが、多いのはイライラするタイプみたいですね。このタイプの人には、ゆっくりと効果が現れる漢方薬は、実は不向き

でも、女性ホルモン剤である程度症状が軽くなったら、漢方薬に切り替えるのもひとつの手です。

また、プレ更年期のうちに漢方薬を飲んでいると、予防になると考えられています。

今はそんなにツラい症状はないけれど、心配事が多いとか、元来 くよくよ考え込むタイプだ、という人は飲む習慣をつけておくといいみたいですよ。

イライラするタイプの人におすすめの漢方薬は、次の通りです。

加味逍遥散(かみしょうようさん)
→ イライラや情緒不安定に、自律神経失調症が組み合わさったような、たくさんの症状がある人

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」・「抑肝散(よくかんさん)
→ 気分が鬱々とする、のどにつかえるような感覚が常にある、お腹が張った感じがする人

酸棗仁湯(さんそうにんとう)
→ 心身ともに疲れきって眠れない人

香蘇散(こうそさん)
→ 神経質で胃腸が弱っている人

心がイライラしてしまう人は、ストレスを発散できない状態にある人が多いんですって。生活習慣の見直しや、楽しみを持つなども心掛けると良いかもしれません。

このように、女性ホルモンの不足でみられるさまざまな症状に良い漢方薬は、症状から単純に想像できる対処法ではなく、もう一歩踏み込んだ体質の改善を目指すものを選ぶ方が良いと思います。