女性ホルモンを増やす食べ物といえば、有名なのは「大豆イソフラボン」ですね。

納豆や豆腐など、高たんぱく・低カロリーな大豆食品に多く含まれています。

美容と健康に役立つ食材なので、不調がなくても女性はたくさん摂りたい食品でもあります。

でも、たくさん摂りすぎると体によくない、などという説もあり、どのくらいを目安に食べたらいいのか分からない。

そこでイソフラボンは本当に女性ホルモンを増やすのに役に立つのかを調べてみました。

 

どのくらい摂ると過剰なのか

まずたくさん摂ると体に良くないという説ですが、これは内閣府食品安全委員会が目安を発表していることが根拠のようです。

その目安とは、

  • 「1日の摂取目安量の上限値は70mg~75mg」
  • 「特定保健用食品としての安全な一日の上乗せ摂取量の上限値30mg」

というもの。

でも、この数字の根拠はイタリアの研究で報告された、「1日にイソフラボン錠剤150mgを5年間摂取したところ、健康被害が見られた」というものが元になっているんだそうです。

食品安全委員会では、安全性を考慮してこの半分の数値を上限と設定したわけですね。

 

研究が日本で行われたわけではないという点からも、また食品からの摂取ではなく「イソフラボン錠剤」によるものという点からも、実際にはあまり気にする必要はないのではないかと思えます。

なぜかというと、日本人の中でもとても多く大豆食品を摂取している人たちでも、1日の摂取量は75mgに満たないからです。

日本の食生活では大豆食品はとてもポピュラーなもの。しょっちゅう食べている人でも、そのくらいの摂取量だということは、普通の頻度や量で食べていても、1日に100mgを超えて摂取するのは大変、ってことなんです。

設定されている75mgという量は、大豆イソフラボンの効果を期待して、過剰に摂取しすぎないための目安であり、少しでも超えたからといって健康被害に怯える必要はないというわけです。

それに、イソフラボンは腸を通して血液中に送られても、48時間以内にすべて体の外に出されてしまう性質をもっています。

だから食べ過ぎを心配する必要は、ほぼないと言えるのではないかと思います。

 

そもそも、イソフラボンは本当に女性ホルモンを増やすのか

イソフラボンが女性ホルモン不足に良いとされるのは、分子構造が女性ホルモンの一種「エストロゲン」に似ているためで、体の中に取り込まれるとエストロゲンのような働きをしてくれるからです。

摂取したイソフラボンが、正しく消化・吸収されれば、女性ホルモンの不足による体の不調を和らげてくれるというわけで、そういう意味では確かにイソフラボンは女性ホルモンの不足に良さそうです。

しかし、イソフラボンは、腸内環境が整っていないとうまく吸収されません。

さらに、人によってはイソフラボンを消化・吸収して有用な成分を生成できないこともあるそうです。

それはその人の腸内の細菌によって決まるのだそう。つまり、イソフラボンを摂取する前に腸内環境を整えないと意味がないということですね。

 

イソフラボンを吸収できる腸にするには

発酵食品や食物繊維を多く含む食品をたくさん摂っておきたいものです。発酵食品を食べるのが苦手、という人は、乳酸菌サプリメントを飲むと良いです。

イソフラボンと一緒に、カルシウムやビタミン、マグネシウムなど骨を強くしてくれる成分を摂るようにすると、女性ホルモンの不足によって起きる「骨粗しょう症」の予防にも効果的です。

そして更に運動をすると、骨密度が上昇するそうです。運動はウォーキングなど軽いものでも十分効果があるそうです。

 

結論としては、大豆イソフラボンをたくさん食べると、女性ホルモンが増えるわけではなさそうです。

でも継続的に摂取すること、摂取したイソフラボンが正しく使われるように腸内環境を整えておくこと、そして運動すること。

これらを心がけていけば、女性ホルモンの不足による心身の不調に、確かに役立ってくれそうです。