更年期によく見られる症状が出てきたから、絶対に女性ホルモンが不足している、と思い込むことがあります。

特に、40代になって、それまでとは違って疲れやすくなっていたり、頑張りがきかなくなってくると、ホルモン不足のせいだと考えてしまうことが多いみたいですね。

気持ちはとても分かります。

同じような生活を続けてきていても、30代と40代では疲れの出方が違います。女性特有の、なんとなく具合が良くない、という状態が続くことも多くなります。

更年期で女性ホルモンがうまく働いていないからだ、と考えるのも無理はありませんし、実際にそうなのかもしれません。

でも、絶対そうだと決めてしまうのは考えものです。

というのも、決めつけることでもっと重大な病気を見逃してしまうことがあるからです。

たとえば、ホルモン分泌が乱れることで偏頭痛を起こす人は多いのですが、その頭痛が今までに経験したことがないような突然で激しいものだったり、どんどん強くなる、目のかすみや体の麻痺を感じる、などという場合は、脳疾患の疑いがあります。

頭痛は更年期によくある症状だから、と我慢していると、大変なことになるかもしれません。

 

また、自分や周囲が回転しているように感じるめまいは、メニエール病など耳の病気が疑われます。

少し休んで治まるようなものはあまり心配はいらないと思いますが、めまいや耳鳴りが頻繁だったり、手足のしびれを感じる場合はすぐに耳鼻科や脳神経科を受診するべきです。

便秘しがちでお腹が張ることが多い場合も、便秘だからと放っておかず、内科や消化器科へ。卵巣嚢腫などの病気の心配もあります。

逆に下痢しがちだという場合も、原因が分かっていればいいのですが、心当たりがないのに下痢を繰り返す場合は、大腸がんやポリープの疑いも。

 

いずれにしても、更年期にありがちな症状だからといって長期間放置していると、知らないうちにどんどん病気が進行してしまいます。検査を受け、本当にホルモン不足が原因であれば、ホルモン補充療法も選ぶことができます。

婦人科によっては、漢方を勧められることもありますし、生活習慣の改善について相談にのってくれるところも。

症状が長引く場合は、本当に女性ホルモン不足のために起きている症状なのか、医師の診察を受けることが大切だと思います。